世界視察旅行の後、プーケットに夫婦で移住 - 林田さんご夫婦 –

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定年後に海外で暮らすのが夢でしたから、夫婦で視察を兼ねて、いろんな場所に行きました。最初は、カナダでした。勤続35年の報奨金が入ったので、バンクーバーやロッキーマウンテンのバンフ国立公園に2週間ほど滞在しました。美しいところでしたが、ビザの取得が厳しいように思われたのと、物価が高いので年金の額などを考えると、ちょっと難しいようにも感じました。それに9月なのに初雪が降って、とても寒かったのを覚えています。

 次がオーストラリアでした。最初はシドニーで、その後パースに3ヶ月程、滞在しましたが、やはりビザの取得や生活費などハードルが高いように感じました。それと飛行時間が10時間以上もあり、それも辛かったです。ニージーランドにも行きましたが条件はオーストラリアと似たり寄ったりでした。ある方から「半年ごとにオーストラリアとニュージーランドを行ったり来たりする方法もある」と勧められましたが、いかにも大変そうでした。

セブ島にも行きましたが、どうも私はフィリピン人と相性が良くないように思えて、あまり気に入りませんでした。それから台湾やマレーシアにも行きました。マレーシアのキャメロン・ハイランドは海抜1000㍍の高地にあり、気候もよく、軽井沢のような雰囲気でした。紅茶畑があったりして、とても素敵なところで、2ヶ月くらいずつ3、4回行きました。気に入りましたが、毎日5回、イスラムの寺院から大音響でコーランが流れてくるのと、アルコールを嫌がる人が多かったのが、ちょっと難点でした。レストランにお酒が置いてなかったり、ビールが気軽に手に入らなかったりするのは不便でした。

その後がチェンマイです。10日くらい滞在しました。その時、ピン川が氾濫して洪水になり、ホテルの周りは水浸しで、駐車場で車が浮かんでいました。特にマイナス点はありませんでしたが、プーケットの情報が入るにつれて、行ってみたくなりました。最初の訪問は2009年の2月です。カタ・ビーチのホテルに 2週間滞在しましたが、人があまり多くなく、落ち着いていたので、好印象を持ちました。9月に再び訪れ、今度は1ヶ月滞在しました。このときは、はっきりと移住を意識していましたが、すっかり気に入りました。ホテルの近くに日本人経営のダイブ・ショップがあり、そこの女性オーナーがとても親切な方で、いろいろ教えてもらいました。彼女からラワイ・シービュー・コンドミニアムを推薦してもらい、すぐ1年契約を結びました。海に近く、プール付きで広さも手ごろでしたし、従業員が英語を喋れたのも安心でした。

2009年の12月からプーケットの生活が始まりましたが、住み始めてから、「あれ?こんなはずじゃなかった」ということは、ほとんどありませんでした。ただ、何をするにも全部手探りの状態で、最初の1年はいろいろ忙しかったです。銀行口座を作るのも大変でした。

プーケットの生活では外食がもっと多くなると思っていました。屋台なんかで食事をする機会が多いのではと思いましたが、意外と少なかったです。普段は日本風の家庭料理を食べながら、気が向いたときにタイ料理を食べる生活です。食材も日本のものがほとんど揃いますから便利ですね。タイ人とのお付き合いは意外と少ないです。言葉の問題がありますから、挨拶程度しかできないことを残念に思います。

生活の軸になっているのはゴルフです。週に2、3回はやっています。今年の3月にプーケットカントリークラブの会員になりました。家に篭っていると体力的に下降線を辿ることになりますから、なるべく外に出るようにしています。読書やテレビも好きですが、日本人会の図書貸し出しは、ありがたいですね。

プーケットや海外に移住を考えている方へのアドバイスですか?もし来たいと思ったら、さっと来てしまう。世間がどう見るかとかがネックになって、なかなか来られない人もいますが、とりあえず、来てしまう。「ダメだったら、帰ればいい」と私たちは、いつも思っています。身の回りの整理をすれば、気持ちの上でも軽くなって、身軽な生活ができるんです。

人付き合いでも、これまでの友人・知人との縁が切れてしまうわけでもありませんし、逆に日本の良さが分かったりして、こちらから日本に一時帰国するのが楽しみになったりします。また、寒いのが苦手なのでTシャツ、半ズボンでいれるのは嬉しいですね。体のコンディションも快調で血液の循環がスムーズになったような気がします。

タイ人は、本当にフレンドリーです。日本に帰ると、まるで自分が透明人間になってしまったような気持ちになることがあります。自分の存在が他の人の目に写っていないんじゃないかとさえ思ってしまいます。街を歩いていても、他の人と視線がほとんど合いませんから。特に日本の中年男性は、周りに目がいっていませんね。タイ人の笑顔は、とって付けたようなものではなく、心が篭っているように感じます。ああいう笑顔が日本には少なくなりましたね。

プーケットでは、「感じ悪い・・・」と思うことがほとんどありません。素晴らしいことだと思います。対応が鈍く、もたもたすることはあっても、嫌な気持ちにはなりません。時間にルーズだとか、約束を守らないのは、確かに問題ですが、最初から期待していませんから、それほど気になりません。

まあ、夜騒々しい人たちがいたり、近所の犬の躾ができていなかったりするのは、気になる点ではありますが、よその国に来ているんですから、敢えて言うべき話でもないように思います。「嫌なら、帰ってよ」って言われそうですから。

様々な候補地からプーケットを選ばれた林田さんご夫婦に、その決断の是非をお伺いすると・・・。

プーケットに来たのは正解だったと思います。「ここは、いい!」と思いました。他の場所は、「まあ、いいかな・・・」という程度でしたから。
海を見て、自然の佇まいを感じながら暮らす。私たちは、「ここしかない」と思いました。
大変満足しています

林田さんご夫婦のご自宅

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